TIME 映画 感想

皆さんこんにちは。ジェームズです。

今日は2011年公開の映画「TIME」の感想を書いていきたいと思います。

ストーリー

この映画の世界では、人々の成長は25歳で止まります。その後は余命1年となり、時間=通貨として扱い人々は時間、まさに自らの命を切り売りして生活します。

ですが富裕層と貧困層ではかなりの差があり、富裕層は何百年もの時間を有し、不老不死の状態であるのに対し、貧困層はその日生きれるかどうかの僅かな時間しかありません。まさに現実の世界と同様、富裕層と貧困層で格差が生じているのです。よってそれぞれ生活する場所もエリアごとに区切られています。

そういった社会の中、主人公は最も貧困のエリア出身の28歳の男。たまたま富裕層の男を救ったことから100年もの通貨と、この格差社会がどのように成り立っているのかという秘密を手にします。

そこで主人公は、この社会の構造を変えるために富裕層のエリアに乗り込み...

この映画の魅力

とにかく時間=通貨といった斬新かつ恐ろしい設定が面白い。日用品や家賃、交通費なども全て自分の余命を切り売りしなければならない。この一見ぶっ飛んでるような設定が、新鮮で引き込まれました。

あと補足なのですが、ヒロインのアマンダ・サイフリッドが可愛かったです(笑)。

感想

貧困層の人たちの所有している時間は、僅かしかないため1分1秒を無駄にしまいと必死に生きます。この姿を見ていると、今こうしているうちも、ものすごい速さで過ぎ去る時の流れが、とても怖く感じます。

途中主人公のこんなセリフがあります。「1日あれば有意義に使える」

富裕層の人間はとにかく長く生きるために時間を有しています。言ってしまえば、時間を持て余しているのです。

一方主人公は、その日しのぎの生活を送ってきました。I秒でも多く得るために必死に働き、1秒も無駄にしないようにとひた走る。たとえ1少しの時間でも、どのようにこの時間を有意義に使うことができるのか。自らの意思に沿って、行動することの本当の意味を主人公は知っていたのです。

平等に人類に分け与えられた、1日24時間というかけがえのない時間を僕はどのように使い果たしていくのか。

本当に考えることが多い映画でした。

最後に

この「TIME」は、個人的にこれまで観てきた映画の中でもベスト3に入る映画です。

Amazon primeで視聴可能なので、是非皆さんも観てみてください!

 

 

 

 

 

 

 

武道館 朝井リョウ 感想

皆さんこんにちは。ジェームズです。

今日は朝井リョウ「武道館」を読んでの感想を書いていきたいと思います。

ストーリー

さいころから踊ることと歌うことが、とにかく大好きだった女の子の愛子。ごく自然な流れでアイドルになるという夢を抱き、「NEXT YOU」という女性アイドルグループのオーディションを受験し見事に合格。1期生の他5名のメンバーと共に活動を始めます。しかし活動を続けるうちに、メンバーの突然の卒業発表やCDの販売方法についての批判など愛子は様々な経験をしていきます。

自身の抱く、踊ること歌うことが大好きという、純粋な気持ちから成るアイドル像とファン、世間が抱くアイドルとしての理想像との間に溝が生まれ始めます...

この本の魅力

1つ目はアイドル、そして芸能界という、自分の生活する場所とは最もかけ離れた世界の話だからこそ、物語に新鮮さがあり引き込まれます。

2つ目。まず僕はアイドルが好きです。乃木坂46が大大大好きです(笑)。そんな無類のアイドル好きである僕は、ファンという目線でアイドルを見てきました。ですがこの本を読んで、ファンとしての目線だけではなく、アイドルにとどまらず、芸能人の方々の目線から色々と考えるきっかけにもなりました。

印象に残った言葉

「金を払わないで、何でもある中から取り続けたら、自分がどんな奴かわからなくなる。」

握手券付きのCD販売方法について意見を交わすシーンでのセリフです。

僕は大学生になり、自分の力で稼いだお金というものを初めて手にしました。そしてそのお金を自分の使いたいように使うようになりました。皆さんも同じだと思います。現在の世の中では、無料で楽しめるツールが山ほどあります。もちろん僕も多く利用しています。でもそんな時代だからこそ、自分にとって価値があると思えることに対して、お金という対価を払うことは、大きな行動だと思います。何にお金を払うのか考えること。そして自分はどんなものに満足するのか。こういったことを、大学生になって初めて知ることができた面も多くありました。

 

「正しい選択なんてこの世にない。正しかった選択にしていくしかない」

これは愛子がアイドルとしてではなく、1人の人間として沸き立つ感情に対して向き合うシーンでのセリフです。

自らの選択が、その時点で正しいかどうかはわからない。けれどその後の努力次第で、正しかった選択にすることはできる。これから踏み出す勇気を与えてくれる、力強い言葉です。

最後に

この本はストーリーに引き込まれて、思わず一気読みしてしまう1冊です。

そして、いま芸能人の方々への、ネットでの誹謗中傷が大きく取り上げられています。改めてそういったことについても、考えを深めるきっかけとなる本です。ぜひこの機会に手にとってみてください。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

きっとうまくいく 映画 感想

皆さんこんにちは。ジェームズです。

今日は、僕が昨日観た映画「きっとうまくいく」の感想を書いていきたいと思います。

まずこの映画は言わずと知れたインドの名作映画ですよね。ですが僕は恥ずかしながらまだ観たことがありませんでした。ちなみにインド映画についても、これまで「バーフバリ」しか観たことがありませんでした(笑)。

しかしこの「きっとうまくいく」本当に観て良かったです!3時間弱の長編映画ではあるのですが、大きく分けて2部制になっており、飽きが全くきません。そして、インド映画の代名詞である、歌とダンスがまた良いアクセントとなっていて、とにかく楽しめます。

この映画を観ての気づき

  1. 自分の決断に対しポジティブな後押しとなってくれた
  2. 現状の不満に対して疑問を抱くきっかけ、そして抗う気概を与えてくれた
  3. 自分自身がやりたいと思える、そして楽しいと思える選択が一番だという気づきを、改めて得ることができた

最近僕は人生のキャリア選択において、重大な決断をしたばかりでした。一般的にみるとその決断は遠回りにも見えるので、周囲の友人からは少し見下されたように言われることがありました。でもこの映画を見て、世間的には遠回りに見える、言わば常識から外れた道を突き進む勇気を得ることができました。何より、僕自身にとってその決断した理由は、自分が1番やりたいことであり、楽しいと思えることです。その決断に対して大きく背中を押してくれ、ポジティブな思考にしてくれました。

「きっとうまくいく」個人的名言

・All is well うまーくいーく

この映画といえばこの言葉ですよね(笑)。映画内ではあえてゆるーく唱えることが大切だと言っていました(笑)。何か困難にぶつかったとき、胸に手を当てこの言葉を唱えてみるのもいいなと思いました。僕の場合このAll is wellの歌が印象的過ぎて真っ先に歌が脳内再生されるのですが(笑)。

・優秀ならばおのずと成功はついてくる

自分がやりたいと思えたことならば、その道が自分にとって最も輝ける場所のはず。楽しみながら必死に努力を続けることができれば、良い結果はおのずとついてくる。これからさらに努力していこうと思える言葉です。

最後に

この映画はとにかくポジティブな気持ちになれるし、泣けるシーンもある。それでもって現在の社会の現状に対して、疑問に思うきっかけとなる映画でもある。魅力たっぷりの「きっとうまくいく」ぜひ皆さんも観てみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死にがいを求めて生きているの 朝井リョウ 感想

皆さんこんにちは。ジェームズです。

今日は朝井リョウさんの「死にがいを求めて生きているの」についての感想を書いていきたいと思います。

はじめに

皆さんにとって生きがいってありますか?その生きがいと感じるものって何ですか?正直この質問、僕たち若い年代の人にとって、最も苦しむ質問だと思います。どこか世の中の風潮的に、なくてはならないものとして認識されているものだと感じます。特に大学生にとって、就活などで生きがいについて考えることが多くあり、無理やり作り出そうとして、焦っているように見える人も多いと個人的に感じることがあります。

ストーリー

ではここで、この本の大まかなストーリーをご紹介していきます。この本は、文芸誌「小説BBC」の創刊にあたり、8組の作家によって紡がれた「螺旋プロジェクト」の一作です。このプロジェクトの屋台骨として、古代から未来までの「海族」と「山族」の対立構造が描かれています。そしてこの本はその時代の流れの現在にあたる物語です。

古来から山族と海族の対立構造について研究を行う父を持つ、南水智也。そして智也の父が言うには自分たちは海族の人間であり、同級生の堀北雄介は山族の人間。だから関わり合いを持つなと幼稚園の頃から言い聞かせられます。しかし智也はその父の研究に対し、生まれる前からそういう風に線引きされるのはおかしいという思いから雄介と度々衝突するも、その度に仲直りをして幼稚園から大学までずっとそばに居続けます。

一方の雄介は、他人との対立構造を生み出すことによって、価値を見出し、他人の評価から自身の存在価値を認識していきます。次々と自分を形作る背景を手に入れようと必死になるのです。

生きがいとは

物語の後半、智也と雄介が言い合いになるシーンがあります。そこで智也は雄介に対し、「何故いつもそんなに対立する相手を見つけようとするのか。何故何かを成し遂げた人になるためにそんなに必死なのか。」と問います。その言葉に対して雄介は「智也も人のことは言えない。父の研究を否定するという生きがい、背景が最初から存在する。それがない人は新しく作り出しながら自分自身の存在価値を生み出すしかない。他者貢献でも自己実現でもなく、自分自身の生命維持装置として存在する人。生きがいがない人。この部類の人間に堕ちたくないから。」と言い放ちます。

最後に

僕はこの本を読んで生きがいって何だろう。本当になくてはならないものだろうかという読む前から感じていた疑問がさらに深まってしまった気がしました。

でも一つの気づきとして、僕は成し遂げるより、やり遂げることに重きを置ける人間になりたい。ゴール、目標を他人の価値より、自分自身の物差しで判断できる人間になりたいと思いました。時間はかかるかもしれないし、もしかしたら達成できないかもしれないけど、心の中にこの気持ちはずっと持っておきたいなと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

最強のおうち時間 僕のおうちで筋トレ

皆さんこんにちは。ジェームズです。

今日は先日記事に書いた、僕が普段行っている家での筋トレについて詳しくご紹介していきます!

 

hakumaisamaik.hatenablog.com

普段のトレーニン

僕の筋トレの頻度としては大体週4回。多い時で5回です。日ごとに部位分けをしていています。

月曜日⇒胸

水曜日⇒肩・背中

木曜日⇒脚

土曜日⇒腕

例を挙げるとこういった感じです。時間的には一日トータル50分~1時間程度。週4時間弱位です。

使用している器具

僕が普段愛用している器具は

ダンベル ( 5キロ程度 )

・チューブ

・水を満杯にいれたペットボトル

この3つです!この器具だけでも工夫次第でかなりの負荷をかけることができます。

具体的なトレーニング内容

では僕の普段のメニューをご紹介していきます。まず流れとしては

ストレッチ(5分間)⇒トレーニング(30分間)⇒腹筋と有酸素運動(15分間)です。

では部位ごとに具体的に説明します。

・リュックサックに2ℓペットボトルを4本入れて、腕立て伏せ100回。その後リュックをおろしてノーマルの腕立て伏せ100回。

背中・肩

・倒立で腕立て伏せ15×2セット。ダンベル、チューブを使用し肩、背中のトレーニング。

・リュックサックに2ℓペットボトル4本入れて、スクワット60×4。1分間の空気椅子。ダンベルを使用してふくらはぎのトレーニング。ランジ15×4。チューブを使用したトレーニング。

ダンベル、チューブを使用してアームカールやキックバックなどのトレーニング。

といった感じです。間のインターバルを短くすることで、より負荷をかけることもできます。(もう少し具体的なトレーニング名をお伝えしたいのですが、僕の知識不足で曖昧な情報となってしまいました。申し訳ないです。)

最後に

ジムに行かずとも、工夫次第でしっかりと鍛えることは可能です!

皆さんもこの機会に最強のおうち時間、自宅での筋トレを始めてみませんか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイスガイズ 映画 感想 ネタバレなし

皆さんこんにちは。ジェームズです。

今日は、僕が昨日観た映画「ナイスガイズ」(2016)の感想について書きたいと思います。この映画のダブル主演は、ライアン・ゴズリングラッセル・クロウです。因みになのですが、僕はライアン・ゴズリングが大好きです(笑)。見る前から、今回は彼のどんな演技を見れるのだろうとワクワクしてました!

 

感想

まずシンプルにライアン・ゴズリングラッセル・クロウの組み合わせが強すぎる(笑)。二人の演技力はもちろん、二人の絶妙な掛け合いには思わず笑みがこぼれます。

そしてライアン・ゴズリングのギャップがまたいい。彼はどちらかというと寡黙でデキる男を演じることが多いですが、この映画ではお茶目でおっちょこちょい。他の映画とのキャラの差がまた魅力的でした。

この映画の魅力

僕が思うに2つ!

1.俳優のギャップ

2.対照的な二人のコンビ

先述した通りこの映画では、ライアン・ゴズリングの他とは違った表情、演技を見ることができます。そのギャップのすごさに、より一層彼のファンになりました(笑)。

そしてヒット映画の鉄則。二人のデコボココンビ!ラッセル・クロウは冷静沈着で、しっかりと仕事をこなします。対してライアン・ゴズリングは、何をするにもおっちょこちょいでミスばかり。でも陽気でポジティブな彼は、どこか憎めないキャラクター。この対照的な二人を見て僕は、大好きな映画の一つである「ラッシュアワー」のジャッキーチェンとクリスタッカーを思い出しました(笑)。

最後に

この映画はコメディ感満載でありながら、社会問題も根底のテーマとしてある。そして二人のアクションシーンも見応えのある映画です。ぜひ皆さんも観てみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

魔王 伊坂幸太郎 感想 ネタばれあり

皆さんこんにちは。ジェームズです。

今日は先日ご紹介した、朝井リョウさんに続き、僕の大好きな作家の1人である、伊坂幸太郎さんの「魔王」という本をご紹介します。

私は伊坂幸太郎作品のファンで、デビュー作「オーデュボンの祈り」はもちろんのこと、計11冊ほど読んでいます。(ファンと名乗るほど読んでない気もするけど(笑)。)なので今回ご紹介する「魔王」の他にも、後々このブログに感想を書いていきたいと思っています。

大まかなストーリー

この本はある兄弟の話で、それぞれ兄・弟の視点で書かれた二部構成になっています。

まず兄の視点から。ある日突然、自分が思ったことを他人の口から発することができる能力(作中兄はこの能力を腹話術と名付ける)に目覚めます。この能力を兄は、犬養という独裁的な政治家の行動・考えを阻止するため、1人立ち上がります。

一方、弟はある出来事の後、強大な運を手にします。そして弟も彼なりの考えをもって、政治・時代の流れに対抗しようと、着々と準備を進め行動を始めていきます。

感想

この兄弟に共通している所は、大衆の流れに逆らい、自分が正しいと思った行動を貫いたという点。作中にこんな挿話があります。「イタリアの政治家ムッソリーニ。彼は最後恋人のクラレッタと共に銃殺され、死体を広場にさらされた。その死体に対し群集は、唾を吐いたり、叩いたりした。そのうち死体が逆さに吊るされ、クラレッタのスカートがめくれてしまった。そうすると群集は大喜び。しかし、その時一人ブーイングをされながら梯子に昇って、スカートを戻し、自分のベルトで縛って、めくれないようにしてあげた人がいたそうだ。」

まとめ

世の流れ、時代の流れ、その流れによって大きくうごめく大衆の考えや行動。その流れに対し、自分の中で信念を持ち行動を起こした兄弟。そして挿話内の勇気ある一人。僕もそうでありたい。中々難しいことではあるけど、この作品で兄が言っていた「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて対決していけば、世界は変わる。」という一節。行動できる人間になる。それが僕の今の目標です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

hakumaisamaik.hatenablog.com