インプット大全 樺沢紫苑著

 皆さんこんにちは。今回は樺沢紫苑著「インプット大全」という本をご紹介します。

 ここ最近書店に行くとかなり目立つように置かれているので、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 では早速本の内容に入っていくのですが、まずインプットの定義として、インプットとは脳の中に情報が入り(IN)記憶が置かれて(PUT)いることを意味します。ただ自分の中で、本などを読むことだけに満足して、記憶に留まっていなければ、それはインプットされているとは言えません。ではどのように学びを効率的に取り入れ、記憶に定着させることができるのかについて、今回は私が特に印象に残った6個のトピックスを紹介したいと思います。

 1. アウトプット前提のインプットをする

 アウトプット前提→略してAZ。本や映画をみる際に、予め自分の得た気づきをブログやSNSに投稿しようと思うことにより、心理的プレッシャーを感じ、脳内物質ノルアドレナリンが分泌されます。そうすることにより、集中力や記憶力、思考力がUPします。アウトプットを前提にすることで、より深い気づきを得ることができ、記憶にも残りやすくなるという仕組みです。

 2. 生で聞く

 本を読み言語情報を得ることは簡単に実行することができます。そこでより大きな学びを得るために、セミナーなどに行き人の話を直接聞くことを、この本では推奨しています。理由としては、非言語情報が加わることにより、感情を揺さぶられ、より多くの学びを得ることができるからです。

 3. セミナーなどでは前を向いて聞く

 人の話を聞く際のインプットと、メモなどのアウトプットの割合は7:3。これはインプットに集中し、本当に大事なことだけメモすることにより、前述した非言語情報を見逃さない、そして大事な情報を聞き漏らさないことにつながります。

 4. 目的を持って聞く

 何をするにも目的、目標を定めることはとても重要です。学びを得る前に目的を実際に書き出すことにより、自分が本当に得たい情報に対して注意のアンテナが立ち、学びを効率的に得ることができます。

 5. 2週間で3回以上のインプット

 やはり記憶の定着には繰り返しが必要不可欠です。隙間時間などを利用し、過去のノートなどを見直すなど日々の積み重ねが重要です。

 6.メンターに学ぶ

 メンターとは師、師匠のことです。このメンターの存在は自己成長を猛烈に加速させてくれます。まずは自分にとってのメンターを見つけ、真似てみることから始めてみましょう。

 今の世の中では膨大な情報が溢れ返っています。人の脳の容量には限りがある中、その情報を如何に取捨選択し、本当に必要な情報を取り入れることができるか。そしてその得た情報を知識に変換し、記憶に定着させることができるか。これからの時代、私たちが求められる、大切な能力の一つの教科書となるような一冊でした。

 最後まで読んで頂きありがとうございました。